シリアル#112xxxの1939-41年に製造された戦前フェド1のNKVDネームです（FED 1d）。同時代のFED 50mm F3.5のエルマー型ライカマウントレンズのノンコート版が付属します。シャッターは目測では概ねそれらしく切れています。シャッター幕は戦前のものよりは少し新しいように見えますので交換されているようですが、光漏れ等の確認はしておりません。写真6枚目が先幕、7枚目が後幕です。先幕に極く浅い皺が認められます。レンジファインダーは二重像ははっきりしていますが、上下方向にズレがあります。調整は容易ですが、古いネジですので弄らずそのまま出品します。適宜調整してください。フレーミングファインダーも正常です。スプールは恐らくオリジナルではなく、戦後のものではないかと思います。レンズは曇りはありませんが、微小な傷や汚れは時代相応にあります。また、絞りのレバーがグリスの劣化か固まっており、爪だけでは絞り操作は難しい状態で（小型ドライバ等で動かせます）、実用のためにはグリスアップが必要です。この時代のフェドはライカ同様フランジバックをレンズの個体別にカスタムで微調整していたようで、このボディとレンズのペアが販売時のペアかどうかは定かではありません。以上の通り、実用カメラとは言えず、骨董・歴史資料として、或いはご自分でレストアされるベースとしての用途でご購入を検討お願いします。写真撮影結果は保証致しませんのでご注意下さい。