ハウス・オブ・ハーディーの「ユニーカ」３インチ　１９４２年製製造年からわかるように「スピットファイヤー」です。スピットファイヤーとは、第二次世界大戦中に材料の不足で黒鉛塗装できず、そのまま出荷された極一部だけのもので、コレクター垂涎の珍しいリールです。しかも「J.S」スタンプ。とても稀少価値のある逸品です。「J.S」は有名なジミー・スミス作という意味で、これも人気があります。ラインガイドはニッケルシルバー、リールフットはスムースフットですが、ほぼどのパラコナにもフィットすると思います。またコンディションも良好で、＃4、＃5のDTにマッチします。２０年程前にフィリップスのオークションで私が落札したもので、当時の紙箱もお付けします。紙箱には３1/8とありますが、これは誤表記で、実際の大きさは３インチです。注意事項としましては、当時の英国のオーナー名がプレートに「H.R.SAROULE–JONES」1942 と刻まれている点です。当時の特注品にはよくあることで、むしろ特別に製造された愛すべきリールと私は考えています。ハンドルもユニーカには珍しい象牙調で、ボディーのスピットファイヤーと馴染んで美しく、これまで目にしてきたユニーカの中では最上級の逸品だと思います。最後に、手放す理由ですが、生活環境が変わって渓流に行く機会が極端に減りました。パラコナも断捨離して、＃6以下のパラコナを所有しておりませんし、趣向が本流のダブルハンドに変化したためです。コレクターの方から、普段使いの方まで、ぜひご購入検討頂けますよう、宜しくお願い申し上げます。